問谷元子(元職員)
日時:2016年9月10日(土)18時~20時 金沢白鳥路ホテル山楽にて
出席者:堀尚一先生、卒業生30名、元職員2名、現職教授2名。合計35名
暑さも一段落といった初秋の夕方、金沢の小さなホテルにみなさんが集まった。出席者の半数が、4年前の先生の米寿お祝い会に集まっていたが、今回は、先生に教えを受けた研究室の卒業生全員に案内を出したので、卒業以来初めて先生に会うという人もかなりいた。南は熊本から、地震で自宅が半壊したという人と、崩壊した熊本城の中にある高校に通っていたという人と2人も出席。四国から2人、岡山県、名古屋市、新潟市、東京・関東からも大勢。地元石川県内からは11人など、ぞくぞくと堀先生の卒寿をお祝いしようと集まった。
先生は、近年足が不自由になられ、ホテル内は車椅子で移動された。会の始まりごろは、お元気がないように見受けられたが、会が進むにつれ卒業生の話しの中から、いろいろな事を思い出されたようで、だんだん元気になられ、終盤になり卒業生が堀先生のお好きな寮歌をみんなで謳おうと声をかけると、「アイン・ツバイ・ドライ」と号令をかけられ大きな声で「北の都」を謳われた。その後全員で集合写真を撮り、散会となった。
私は、ご高齢の堀先生の健康を思い、先生をご自宅にお送りしてから、2次会をするつもりでいた。ところが先生は2次会に行くと言われ、2次会でも賑やかに話をされ、ワインもお代わりされた。先生はこの会を楽しまれ美味しいお酒を飲まれたようだ。
次の日の朝、先生のご機嫌はいかがかと電話すると、しっかりした声で「元気ですよ」と言われ、安心した。また後日、集合写真と出席者全員が書いた先生へのお祝いメッセージ集(アルバム)を届けに伺うと、卒寿のお祝品として差し上げたワインレッドの「ベスト」を着て玄関に出てこられた。先生は「みなさんに有難うと言ってください」と言われた。
堀先生が会の最後に、謝辞を述べておられるところ。着ておられる法被は、卒業生の方が「北の都会」から借りてこられたものだそうです。これを着て、四高寮歌「北の都」を謳われました。