金沢大学同窓会東京支部 合同同窓会(総会・記念講演・懇親会)の様子

開催日:平成28年9月24日(土)13:30~18:00
場 所:東海大学校友会館

経産省出向時代に通っていた千代田線霞ヶ関駅に着いたのはお昼前、13時半からの合同同窓会に出る前に、昔通っていた店のランチを久しぶりにと思い、駅から地上に出ると、平日の賑わいは無く週末の官庁街は閑散としていた。朝から曇りがちで、どんよりとした天気は、霞ヶ関のシャッターが降りた飲食街を歩くうちに雨に変わってしまった。気楽にジーンズにインディゴのジャケットを羽織る程度の軽装で家を出て来た為、濡れる事も気にせず傘も無く街を歩いた。北関東の田舎から北の都に一人向かった30年前もこんな天気だったかなと思いながら適当にお昼を済まし、会場である東海大学校友会館へと向かった。

懇親会会場からの眺め

受付爺(無許可なので顔はイラスト)

受付の前には半被を着た気の良さそうな二人の受付爺が、名簿を眺めたり机の上を整理したり、忙しくしていた。声を掛けると、第何回卒業かを聞かれたが良く判らない。名簿の名前を探している様なので、飛び込みで、エントリーしていない事を伝えると、少々困った顔をしたが、若手の参加に気を良くして何とかなるからと会議室に通された。どうやら、懇親会が立食では無く指定席なので困ったらしい。88年に入学して博士号を取ったと告げると、「博士が来てくれた、博士が来てくれた」と喜んでいた。47歳の中年を捕まえて若手と呼ぶのだから、大分平均年齢が高いらしい。同年代の知り合いに会えるかも知れないと言う期待はこの時早くも無くなったが、優しい笑顔と陽気な声が金沢の懐を思い出させてくれた。お二人は化学科の先輩らしい。改めて合同同窓会なんだと感じた。この日は先ず、各学部の同窓会の会議が行なわれ、その後合同同窓会が開かれる事が判った。ただ陽気に飲んで帰ろうかと思っていただけに、気後れする部分も有ったが、結構なお値段の会費も払ってしまったので、大人しくただ座っていようと決めた。

受付から直ぐ先の会議室へ入ると、そこには懐かしい先生の顔が有った。放射線化学の中西先生が、学生時代に観た気品の有る優しい笑顔でテーブルに着いて居られた。物理学科の増崎教授の研究室で博士号を戴いたと自己紹介をした所、昔共同研究をした事があると仰っていたが、恐らく私が講座に入る前の事、城内に大学が有った頃の事かと思う。理学部関連の出席者は二十名程度で有ったが、工学部の工業会等はもっと多くの参加者が居た様だ。議事に関しては申し訳ないが覚えていない。全く知り合いには会えないかと思っていたが、一昨年行なわれた物理学科の同窓会に出席されていた先輩にお会いする事が出来た。理学部の同窓会が済んだ頃、「欠席者が居るので、懇親会も大丈夫」と先程の受付爺が和やかに告げに来てくれた。

中西先生と先輩方(無許可なので一部顔はイラスト)

理学部同窓会会議の様子

理学部の会議が終わると、東京支部全学合同で行なわれる講演会の為に大きなホールへと移動した。理学部関係者では観なかった若手の顔も多く観られたが、殆どが工学部の卒業生らしい。キッチリとスーツに身を包み、動員されたのだろうか学生に見えなくも無い若さ。理学部でも関東支部があればと思わなくも無いが、薮蛇になりそうなので。因に、受付爺の話に依ると、北の都会なる同窓会を銀座のビアホール等で月一回の割合で開いているらしい。その内行ってみようかと思う。工学部の工業会は50名強の出席、全体で150名弱の出席者であった。講演会は、昭和55年に工学部機械工学科を卒業された、小松製作所の迎野執行役員様より「コマツのものづくり」と題したご講演を戴いた。コマツの企業姿勢、近年の取り組み、今後の開発戦略に渡る有意義なご講演で、大変興味深い物だった。

講演会の後、同じ階の別室に移り、合同懇親会が16時より行なわれた。開会宣言、校歌斉唱よりスタートした懇親会は、各同窓会代表、来賓の紹介が行なわれた後、同窓会を代表して法・経・文同窓会東京支部長 中川了滋様、来賓を代表して金沢大学学長 山崎光悦様のご挨拶を戴いた。懇親会のテーブルは円卓でそれぞれの同窓会を混ぜた形に配置された。教育学部OBが座る隣のテーブルに気を引かれながらも、隣席の土木出身の先輩と、学生時代の頃から国交省務めの頃までのお話等で楽しい時間を過ごす事が出来た。欲を言えば、もう少しうまい酒を、まあ東京の会場でこの会費では無理か。懇親会は寮歌でただの宴会に、拳と旗を振り下ろしながらの大熱唱で幕を閉じた、「そりゃあ〜〜ッ!!」。この後、多くの方が同ビルの飲食店街で行なわれる各学部個別の二次会へ向かう中、一人つくばへの帰路についた。茅場町のビストロで白ワインを空け、終電近くでつくばへ着いた頃にはもう日が変わっていただろうか。ジャケットのポケットには、上手い事営業されたループ帯が忍んでいた。そんなに安くは無いが、皆様も如何でしょうか。

文、写真 97年博士修了 小口治久

四高寮歌、星影冴ゆる記念祭〜〜

ことじ灯籠を配したループ帯

【編注】
金沢大学東京事務所
平成28年度 金沢大学同窓会東京支部 総会・記念講演会・合同懇親会
東京での金沢大学関連情報については、金沢大学東京事務所のおしらせを参照されたし。北の都会月例会も掲載されている。

理学部関東同窓会開催の報告

市村 洋(昭和43年卒)理学部関東同窓会物理学科卒幹事

去る9月24日(土)、金沢大学関東合同同窓会の前座として理学部関東同窓会が開催され、総勢20名の方々が参加されました。そのうち物理学科卒は竹内さま (S52年卒)、松田さま (S58年卒)、山田さま(S46年卒)、小口さま (H04年卒)と私の5名でした。松田さん、山田さん、小口さんは、物理学科同窓会に数度参加されていること等、世代を超えて色々な会話を楽しむことができました。

また、不参加でしたがこの件について返信を戴いた方は、秋山さま(S43年卒)、中島さま(S35年卒)、河井さま(H04年卒)、森井さま(S45年卒)、伊東さま(S39年卒)です。「この集まりを始めて知った」、「次回からは参加したい」等のご連絡を戴きました。金沢大学から学長も参加戴けるとの情報をもっと早く知り、ご案内を差し上げていたならば、母校の現状と展望を知りたく、さらに多くご参加いただけたのではと思いました。

以上

理学部関東同窓会